2011年7月25日月曜日

自分の人生の責任を自分で取るということ。

9月末からロンドンに戻ることが正式に決まる。6月に帰ってくる予定です。


ロンドンから帰ってきて、顔が変わったと言われることが何回かあった。仲良しの駐輪場のおじさんなんて「目の輝きが違う」と。笑 自分で顔が変わったのかはよくわからないけれど、前よりはずっと生きやすくなったという感じはある。「自分の人生の責任を取れるのは自分しかいない」ということにやっと気付いたからじゃないかなぁと思う。


私は就活しなかった。理由は色々あるけれど、どうしてもやりたいと思えなかったから。大学三年生になると、当たり前のように「就活はじめた?」「就活どう?」って聞かれるようになった。どうして就活することが前提なんだろう?と思いつつ、いつも適当に返事してた。よく誤解されるけど、就活することが間違ってるって言いたいわけじゃなくて、「もっと色々な選択肢があっていいはずなのに、どうして就活という選択肢しか用意されていないように見えるんだろう?」と疑問に思っているだけ。

だから特にやりたいことがあったわけでもないのにさっさと就活しないって決めてしまった。それからは色んな人に色んなこと言われた。定番なのは、「人生舐めてる」「社会を甘くみてる」のお説教系。あとは「就職しなくてもいいから就活だけしてみれば?」っていう説得系も多かったかな。

確かに「就活したくない」と言いつつ、「やりたいことがない」なんて、甘えているように聞こえるし、実際間違ってもいないので、仕方がないかなとは思うけれど。不思議なことに仲の良い友達は誰も反対しなかったし、就活しないと報告したときは「むしろするつもりあったの?」と聞かれるくらいだった。反対される度にいちいち落ち込んでいたので、とてもほっとした。

あの頃は本当に不安定な状態になっていて、夜中に何度泣いたかわからない。だってやりたいことがなくて、さらにどうやって生きていけばいいのか本当にわからなくて、これからの人生がどうなるのか想像もつかなかったから。何回も就活した方が良かったんじゃないかって思ったけど、それでも自分で決めたことだからといつも自分に言い聞かせてた。

なんとかしなくちゃと思って、色々なところに顔を出すうちに、小さな会社で働かせてもらえることになった。たぶんあの頃の私は焦っていたんだと思う。親戚や近所のおばさん、色んな人に会う度に、「それで卒業したらどうするの?」と聞かれて、いつもプレッシャーを感じていて、どうにかしなくちゃって思ってた。だからあまり考えずに就職することにした。

まだ学生だったから、大学と職場を行ったり来たり。休みの日でも仕事の電話が掛かってきて、いつも緊張してた。怒鳴られて、泣くのを必死にこらえて、よくトイレで泣いてた。そのうち頭痛がひどくなって、蕁麻疹がひどくなって、何もかも楽しくなくなって。体のあちこちがおかしくなった。外出するのも嫌になって、お休みの日はただ寝てるだけの状態に。電話が鳴るのが怖くて電源を切ってみるけど、しばらくして電源を入れるとたくさんの留守電。かけ直すとなんで電話に出ないんだと怒られる。あの頃の記憶があんまりない。はやく一日を終わらせたいとしか思ってなかった。

だから思い切って病院に行った。そしたら適応障害だった。薬を飲んで、副作用でただ寝てるだけの日々が続く。会社は何も言わずに辞めた。逃げ出した。今でも最低だと思うけど、あの時の私にはどうしようもなかった。職場の人はみんなとても優しかったし、いつも話を聞いてくれた。すごく尊敬していたし、今でも好き。悪いのは間違いなく私だとよくわかっている。

それでもやっぱり怖くて、あれからもう何か月も経つのに今でも夢に出てきて、泣きながら目が覚めたりする。ストレスを感じると動悸が激しくなるのも治らない。ストレスを感じ続けると体って本当に壊れることを知った。それから思っているよりずっと私は弱いことを学んだ。

もしあの時仕事を続けていて。私の体がもっとおかしなことになっていたとして。職場の人たちは責任を取ってくれただろうか?

医療費は出してくれたかもしれない。それでも会社が私の人生の責任を取ってくれるわけじゃない。そしてそれが普通なのだと思う。

今でも色んなことを言われる。でも今は他の誰かが私の人生の責任を取ってくれるわけじゃないことを知っているから、あんまり気にしなくなった。夜中に不安で泣く回数も減った。

自分の人生を生きている気がするし、やりたいこともだいぶ見えてきた。この道は、お手本となるような人がいなくて、全部自分で決めなきゃいけない。誰も責任を取ってくれないし、誰のせいにもできない。だって自分で決めたことだから。

もし違うと思いつつも、誰かの言うことを聞いたとして。しばらくして失敗したと感じたとき、その人のせいにしてしまうことって多いと思う。私だったらそうする。実際いつも誰かのせいにしてた。でもそんなのおかしいよね。だって自分で決めたことだから、悪いのは自分。

留学のお金は親に借りる。甘えてると言われたって何だって、私は今留学しなかったら後悔するから。やりたいことがあって、やれる環境があるなら、何を利用したっていいからやるべきだと思う。それも一つの才能だと今は思います。

「自分の人生の責任を取れるのは自分しかいない」ということ。時々とても怖くなるけど、それでも今すごく楽しい。それに気が付くと、誰かにアドバイスするときに言うことも変わっていくと思います。色々言われることあるけど、落ち込むことも多いけど、それでもいつか見てろよーーー!って思ってる。

誰も先のことはわからないし、私の人生の責任を取ってくれないから。私は自分の人生を生きたいと思います。

2 件のコメント:

  1. どうも、某メディアサークルでお世話になってたうえむらです。
    今日偶然、facebookの友人候補のところにあなたが出てきたから、ここまで飛んできました。
    僕はあまり考えずに就職しましたが、仕事は大変で、なかなかうまくいかず日々悩んでいます。
    そんな中「自分の人生の責任を取れるのは自分しかいない」という言葉は心に刺さったよ。ありがとう。
    どんな答えになるかはわからんが、僕もじっくり考えて見ます。

    また機会があればいろいろ話しましょう。
    それじゃ。

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  2. わーーーわざわざありがとう。
    そして私はまーくんと呼んでいましたか、うえむーと呼んでいましたかw
    (たぶんまーくん…)

    私はとても弱くてだめな人間なので、よく自分にうんざりしていますが、それでも人生を楽しく生きることはできるんじゃないかと、私なりに色々やっています。

    それぞれにそれぞれの人生があるので、どんな生き方をしたっていいと思うのね。

    ただいつも他人のせいばかりにする人生はあまり楽しくなさそうです。
    だからせめて、自分の人生の責任くらいは自分で取れるように頑張っていきたいです。

    元気ですか!私9月末にまたロンドンに行ってしまうので、お忙しいかと思いますがお時間あればいつでも誘ってください。
    お仕事の話とか聞いてみたいです。

    ではではまたね。

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